韓国ドラマのお決まりパターン&「人形の家」の感想!

今日、テレビ大阪で朝の韓国ドラマ「人形の家~偽りの絆」全77話(!)が最終回でした。

自粛生活の中、韓国ドラマにはまっていて、これの前の「秋のカノン」やお昼の「華政(ファジョン)」にもはまって、毎回楽しみでしょうがなく、平日毎日観られるのが嬉しいですが、韓国ドラマはツッコミどころ満載で、現実にはありえないだろう。。という展開が日本のドラマに比べて多い気がしますが、日本のドラマにはない良さに今更ながらはまったという感じです。

そこで、韓国ドラマの特徴を絡めながら、「人形の家」の感想を書きたいと思います。

※ネタばれしますので、ご注意を!

「人形の家」・・ドロドロ愛憎劇

今まで私が観てきた韓国ドラマの中で、ドロドロ加減が一番すごい愛憎劇です。
それに、現実には設定に無理がある加減でも一番です。

話を引き延ばすために、わざとらしいほど悪役が欲深く、しつこく悪事をやめない、諦めない、しかもそのやり方がえげつない、最後のほうはもうネタ切れだったのか、ヒロイン自身やヒロインの大切な人を拉致して脅すというパターンのみ、という、少しひねりがないというか、素人でも思いつきそうな、頭の悪い展開。

もう少し、悪役である夫が、切れ者で緻密に悪事をやれば、本格サスペンスになった気もするが、韓国ドラマは往々にして、悪役があまり賢くないパターンが多く、求められているのは本格サスペンスではなく、誰にでもわかりやすいえげつないドロドロ劇なのかもしれない。

夫は半端なく悪いので、同情の余地はないけど、最後のほうは頭悪すぎて、かえってお人よしなんじゃ?と思えてきた(親思いのシーンが多かったし)

このドラマが面白くない、と言ってるわけではなくて、中盤位までは、ストーリーのアイデアは斬新だと思いました。

心臓病の娘の命を助けるために、金持ちの娘といれかえるというアイデアの斬新さ、そして、轢き逃げを犯した罪で脅され、長い間ひどい夫と離婚できなかったセレブ夫人、という設定も無理はあるけど、まぁなかなか思いつかない設定ではあると思う。

でも、ちょうど赤ちゃんを持ち替えた時に交通事故に遭うというのも、偶然過ぎて無理があるし、いくら轢き逃げをネタに脅されてたとしても、普通あそこまで虐待されてたら、祖父か執事に言いつけるだろう、そしたら即解決だったのに、あそこまで我慢するからここまで長引いて、夫を撃ってしまったり、話がややこしくなってしまったので、無理がある。

まぁ、長引かせるのが制作側の狙いなんだけど。。

韓国ドラマって、77話とか、日本のドラマだとありえないくらい長いので、観始める時は「最後までは無理かも。。」といつも思うけど、いつも次が気になって気になって、結局最後まで観てしまうパターン(しかも割とあっという間)

日本のドラマだと絶対無理。。なのになぜ韓国ドラマだと可能なのか?

韓国ドラマお決まりパターン

次が気になる

日本の昔のドロドロ昼ドラ並に、毎回毎回これでもかと何か事件が起こり、その話が終わる時は次が超気になるいい所で終わる。

(悪役がとことんえげつなく、時代がかったやり方でヒロインを陥れたり、大事な物を奪ったりする。
このドラマの場合、拉致、脅迫、盗難のオンパレード。
いくら権力者でも、刑務所からしばらくは出てこられないレベル。

いいかげん、ヒロインも賢くなって、動画撮影なり録音なりして証拠を残すとか、盗まれないよう大事な物は見つからない所に隠すとかしろよ、と思ったけど、最後の最後は賢くなって、創業白書は盗まれずに済んだ。

まぁ、日本でも、権力者が犯罪を握りつぶしてまかり通ってるのかもしれないけど)

そして、えげつない陥れがまかり通ったりする、無理がある展開でも、適当にごまかして進行する、そういういいかげんさが、ラクに長い話を見続けられる理由の一つなのかもしれない。

日本のドラマだと、そういうごまかしはまずなくて、客観的・同義的・科学的におかしくない展開になっているので、納得はいく内容ではあるけど、韓国ドラマ特有の「ラクさ」はないのかもしれない。

同じようなことを繰り返す

ああでもない、こうでもないと、何回も何回も同じようなことを繰り返し、長引かせる(「秋のカノン」がこのパターン。結婚したいけど、姑に反対されてできない、駆け落ちすればいいじゃん、と思うけど、男が親を捨てられない。。の繰り返し)

ライバルが異常にしつこい

恋愛ものだと、そんなにしつこかったら余計嫌われるじゃん、というくらいしつこい、しかもそこまでしなくても充分モテそうな美人でお金持ちの令嬢が、しつこい。

普通、余計嫌われるようなことをしないで、もうちょっと賢くやると思うので、そこが無理があるけど、時代がかってて、ヒロインがいじめられると、気になって観てしまう。
今の日本のドラマにはない、昭和臭のする時代がかった展開が、好きなんだろうな、中年以上の日本人女性は(若い人はそうではないだろうけど)

「おしん」とか好きだったもんなぁ。。
「かわいそう!」て泣きながらもしっかり観てたもん。。

「人形の家」の場合、途中まで良い役だったセレブ夫人(ギョンヘ)が、真実を知ってから異常に欲深く、犯罪を犯してでもヒロインから全て奪おうとして、異常なまでにしつこく、そのおかげ(?)で長引いたわけだが、最終回の1話前で、信じられないほどあっさり全て諦めるので、
「はい?この展開だとあと5話とかで解決できないわ~と心配した私の心配返せ~」
と思ったし、ここまであっさり諦めるのなら、はじめからヒロインと半分こしたほうが良くなかった??と思った。

まぁ、ギョンヘはいろいろあって人間不信気味で、ヒロインが自分から全て奪うって何度も言ってたから、そう思い込んでたんだろうけど、ヒロインの様子しばらく見てたら、ギョンヘと違って欲がなくて、ヒロインならちゃんとギョンヘと分け合うと分かりそうな感じがしたから、早めに半分こしたほうがギョンヘにとっても良かったよね。。

人間、他人も自分と同じ、と思い込みがちだから、ギョンヘも、自分がヒロインの立場だったら独り占めしようとするから、ヒロインもそうだと思い込んでしまったんだろうな。。

母親が、ギョンヘを警察に告発すると言ったから、ギョンヘも諦めたのだけど、私が母親の立場なら、もっと早くそうする。。一度夫を撃った罪を母親がかぶったことが、間違いだった、あの後ギョンヘが暴走し始めたので、いくら撃たれても仕方ないことをしたやつを撃ったとしても、いくら愛する子どものためでも、罪をかぶるのはよくない。

その子のためにならない。

一度ああいうふうに罪を免れたら、味しめてエスカレートして止まらなくなるんだな。。

このドラマで、「人間の嫉妬」に関しても、考えさせられた。

ギョンヘが執拗に独り占めしようとしたのは、欲が深いせいもあるけど、ヒロインへの嫉妬が半端なかったから。

最後のほうで、祖父が残した隠し金庫の中身をヒロインから奪おうとしたのは、自分が欲しいから、なのかと思ったら、「ヒロインに渡るくらいなら、夫にやる」と言ったので、は!?撃つくらい恨んでた夫にやるって。。ヒロインと一時はあれほど仲良かったのに、ここまで嫌いになるか!?と思ったけど、嫌いになったんじゃない、好きだったからこそ、嫉妬が半端ないんだと思った。

興味のない人には、嫉妬もしないからね。

ヒロインは貧乏で健気で努力家、ライバルは令嬢

ヒロインは、貧しい家で育って、服を作る努力をずっとしてきて、実力もあり、良い家族に囲まれて愛されて育ち、人柄も良く、良い恋人もいて、今になって大財閥の令嬢だったと明らかになり、全てを手にしたように見える。

一方、ギョンヘは、恵まれすぎた環境で育った人にありがちの、贅沢病で、無気力で、何の努力もしてこなくて、実力もなく、夫のせいもあるけど鬱で、両親が死んだと聞かされて育ったため、孤独。

確かに、両親が死んだと思って育ったギョンヘはずっと淋しくて、かわいそうだったかもしれないけど、無気力で努力しなかったのは自分のせいだし(恵まれた環境でも努力する人はするし、恵まれた境遇を生かしてもっと成功する人もいる)、男を見る目がなかったのも自分なのに(夫がひどくなったきっかけは、ギョンヘが夫の両親をニュージーランドに追いやったことだったので、ギョンヘのせいでもある)、全てヒロインのせいにするなんて、お門違いにもほどがある。

それに、ヒロインがずっと家族のために働いてきて、苦労してきたのも、見落としている。

その苦労があってこそ、今のヒロインがある。

その苦労は、本来しなくていい苦労だったのに、ギョンヘの命を救うため、ヒロインだって30年間の経済的に豊かな生活とか、大学進学とか、いろいろ奪われてる。

ギョンヘはそこを見落として、自分ばっかり被害者みたいに勘違いして、私だったら、ヒロインとその実母からいろいろ奪って、その代わりに自分の命が助かったのだから、ものすごく感謝するのに、ギョンヘは母親に「自分なんかそのまま死んだほうがよかった」とまで言い放ち、あつかましいのにもほどがある。

まぁ、ギョンヘの異常な思考回路も、長引かせるための手なので、女優さん自身は何も悪くないけど、あまりにひどいから、女優さんまで性格悪く見えてしまった。。(超美人の女優さんなのに。因みに、このドラマの10年以上前に「ファン・ジニ」にもヒロインのライバル役で出てた。。その時も、きれいだけどなんか感じの悪い女優さんだな。。と思ったけど。。ヒロインにはなれないタイプなんだな。。)

でも、SNSで中傷されて、自殺した人たちのことを思うと、危ない危ない、俳優さん自身と登場人物は全く関係ないのだから、感情的になってはいけない、と思い直した(最終回には完全に改心したので、またいい人に見えたけど 笑。演技力すごいのかも)

そして、「人形の家」に関して、物語を長引かせるための、不自然な展開の最たるものが、執事である母親が、娘たちが30歳になるまでずっと真実を黙っていたこと。

ギョンヘの心臓の手術は、若い時に終わって、心臓も治ってたみたいなので、その時点で真実を明らかにして、ヒロインたちに全てを返していれば、ここまでひどいことにならなかったと思う。

まぁ、そんなことしたら、会長もまだ元気だし、めっちゃ激怒して、犯罪者として罰せられたかもしれないので、そういうのが怖くて現状維持が一番いい、となってずるずるしてしまう気持ちもわかるけど。。(ギョンヘも今更貧乏生活なんて無理っぽいし)

でも、それって、ヒロインの実母が超かわいそう。
せめて、ギョンヘが助かった時点で真実を明かしてくれていれば、娘が死んでしまったという苦しみから解放され、娘と再会できて、しばらくは娘とまともな生活ができたはずなのに。

執事の、真実がばれたら責められるという怖れと、現状維持が一番ラクという慢心のせいで、ヒロインの実母の苦しみはより深いものとなってしまった。

それに、一番大切な存在であるギョンヘの苦しみも深くなった。
(夫と結婚する前に真実が分かっていれば、やり直しもしやすかったはず)

私は、ドラマを観ている時は、執事は娘の命を助けたかっただけなのに、ここまで責められてかわいそう、と思ったけど、上記のことに思い至ると、重大な罪を犯したのだと気付いた。

確かに罪は犯したけど、最後の最後で、銃で撃たれて死ぬことになって、そこまでの罪ではなかった気がするので、かわいそうだった。

でも、自分が産んだわけではない育ての娘をかばって死ぬ、というのは、究極の母性、聖母のような愛だと思うので、おいしい役ではあるな、と思った。

ヒロインが、あれだけひどいことをしたギョンヘを命がけでかばってくれたので、それが嬉しくもあったのでしょう。

この物語は、実の娘、育ての娘への複雑な母性が描かれているのも、おもしろい。

まぁ、ヒロインが異常にいい子なので、血が繋がってなかろうが、他人から見ても本当にいい子なので、育ての娘だとしても実の娘に劣らずかわいいのはわかる。
でも、いい子すぎて、現実にはいないかも。。

ありえない偶然が多い(血縁関係含め)

育ての親は実は実親ではなく、実親は実はあの人だった!という展開があるドラマが多い。

「伝説の魔女~愛を届けるベーカリー」では、刑務所でヒロインと同室だったおばさんが、相手役の実母だったという、ありえない偶然
そして、おばさんや相手役を不幸に陥れた諸悪の根源の悪役が、ヒロインの舅だったというのも、ありえなすぎる偶然←皆がどこかで繋がっていた(偶然のありえなさ加減ではこのドラマが一番)

そして、偶然会ったりすることが多い(「秋のカノン」では、一番頻繁でした。ヒロインと、別れた男が偶然会う、というシーンが毎話一回ずつはあった)

そして、「人形の家」では、ヒロインがはじめに勤めていたデパートの上客がギョンヘだった、というのも、ありえない偶然。
この偶然がなければ、ヒロインがギョンヘのパーソナルショッパーになることもなく、全ての真実が明らかになることもなく、それぞれ関係ない存在としてそれぞれの人生を歩んでいた。

そして、相手役の妹を轢き逃げしたのがギョンヘだった、というのも、ありえない偶然。

まぁ、日本のドラマでも偶然は多いし、偶然がないと面白い物語は成り立たないところがあるので、しょうがないけど、韓国ドラマの場合、ありえなすぎて半端ない。

また、韓国ドラマは、登場人物たちが血縁関係にこだわるという特徴があります。
韓国社会の意識が、そうなんでしょう。
(日本もそうだけど)

真実が明らかになった後、あれほど慕っていた育ての母親と疎遠気味になるヒロイン。。
まぁ、30年間も実母をだまして閉じ込めてたんだから、当然かもしれない
それに、悪事を繰り返すギョンヘのそばで見守ってるし(でもヒロインの味方もしてるけど)

ヒロインの妹も、ギョンヘが実の姉だとわかると、慕ってたし

そのへんが、血縁にこだわらない欧米とは違うなぁと思います。

植物状態の登場人物が目を覚ます

目を覚まさない、と医者に言われていた植物状態の登場人物が、大抵目を覚まして元気になる。

「人形の家」では頭部を撃たれた夫が(最後は結局助からないと言われましたが)、「伝説の魔女」では、ヒロインの夫が、目を覚ましました。

医者に目を覚まさないだろう、と言われてた人が、元気になるなんて、そうそうないことだと思うし。。視聴者を油断させておいて、という手だな、と

(「人形の家」の時は、「伝説の魔女」の例があったので、ゾンビのように目を覚まし、ヒロインたちをまたしつこく苦しめるだろうな。。とわかってましたが)

記憶喪失が好き

一番印象に残っているのが、「天国の階段」でヒロインが記憶喪失になること。
これがないと、物語がややこしく、おもしろくならない。

あと、有名どころでは、「冬のソナタ」でヨン様が記憶喪失になり、自分を別人だと思い込んでしまうこと。←これは、かなり無理がある設定。。

記憶喪失なんて、現実ではそうそうないことだと思うけど。。

「人形の家」でも、相手役の妹が轢き逃げ事故のため、記憶喪失になり、話がかなり長引く

(要するに、記憶喪失も話を長引かせるための手段の一つにすぎない)

まぁ、ここまでいろいろツッコんできましたが、そういう現実味のなさのおかげで、奇異な面白いドラマになるのかもしれない。

ツッコみながらも、やめられない、麻薬のような中毒性が、韓国ドラマにはあり、それにはまってしまった私。

時々、バカバカしくなり、時間の無駄、と思う時もあるけど(実際、途中で観るのをやめたドラマもある、大抵は主役に好感が持てない・共感できない、または主役の俳優がいまいち好みでない、という理由)、やっぱり気になった作品は初回を観て、少し気になったら次も観て、徐々にはまってしまうパターンが多い。。

最後におまけ

この「人形の家」に対して、一番言いたい文句は、初回の一番はじめで、ヒロインがギョンヘと母親の手下に、無理やり精神病院に連れて行かれる、というシーンがあり、一番冒頭のシーンが時系列ではない場合、それはラストシーンである場合が多いので、そうだと思い込んでいて、その後物語が進むにつれ、ギョンヘと仲良くなり母親と3人で協力してやっていく、という展開で、ギョンヘが悪くなった後も母親はずっとヒロインの味方だったし、相手役が常にヒロインを守っていたので、これがどうしたら最後精神病院に入れられるラストになるの?とすごく気になって、ずっと観ていたけど、本当のラストは、普通にハッピーエンド(母親が死んでしまったのは悲劇だったけど)だったので、あの冒頭の意味ありげなシーンは何だったのか、これからのいろいろな苦労を暗示するだけのシーンだったのか、詐欺だーと思ってしまった。

日本のドラマだと、こんな詐欺まがいのことをしたら、苦情が来そうだけど。

まぁ、毎回楽しみで充分楽しめたので、よかったですが。

ドロドロが苦手、人間の醜い部分はあまり見たくない、という方には、あまりおすすめできないかもしれませんが、ドロドロした人間模様、ドキドキハラハラが好き、という方にはおすすめです。

ドキドキハラハラしても、主役は必ず助かり、主要キャラが死ぬとしても最終回(韓国ドラマお決まりパターンその8 笑)